買取情報

工事の切り替えが増える時期は「テレビ周辺機器の業者在庫」が表に出やすい

年度末から新年度にかけては、電気工事業者様にとって案件の精査・工事内容の見直し・倉庫整理 が同時に進む時期です。

特に近年は、

といった理由から、テレビ周辺機器やAVアクセサリー類が未使用のまま残るケースが少なくありません。

今回ご相談をいただいたのは、

東京都中央区入船で業務を行う電気工事業者様。

という、非常に現実的な背景から、出張買取のご依頼につながりました。

今回お買取りした中心商材：サンワダイレクト 400-SP103W

今回の買取対象の中でも中心となったのが、サンワダイレクト製 テレビ用手元スピーカー（型番：400-SP103W）です。

この製品は、

• テレビ音声を手元で聞くための有線スピーカー
• 高齢者向け・集合住宅向けとして提案されやすい
• 電気工事やテレビ設置案件で付加提案されることが多い

という特性を持ち、業者様が案件単位でまとめて確保することが多いジャンルに該当します。

一方で、予定していた工事が途中で中止になった場合や、施主判断で付帯設備自体が省略されたケース、あるいは別メーカー製品やワイヤレス機器など別方式へ切り替えが行われた場合には、準備していた手元スピーカーが使われることなく、そのまま未使用の状態で在庫として残ってしまうことも少なくありません。

鑑定士視点で見る：テレビ用手元スピーカーが滞留しやすい理由

テレビ用手元スピーカーやAVアクセサリー類は、電設資材や配電機器とは異なる「判断の難しさ」があります。

具体的には、

• 消耗品ではないため捨てづらい
• 外観上の劣化がほとんど出ない
• 「いつか使うかもしれない」と保管されやすい

という特徴があります。

しかし中古市場では、

• 型番・仕様が明確でないと再販が難しい
• 箱・説明書の有無で評価が大きく変わる
• 開封済み・通電痕があると価格差が出やすい

というシビアな側面もあります。

今回の業者様も、「未使用だけど、いつまでも置いておくものでもないですよね」と、流通実情を理解されたうえでのご相談でした。

査定時に重視した具体的な判断ポイント（実務ベース）

今回の査定では、スペック表ではなく再流通できる状態かどうかを軸に評価しています。